日本全体が人材不足・採用激化と言われるなか、解決策として外国人材を採用することは、より一般的になってきました。
ベトナムからの外国人材を多く受け入れるなか、介護の採用担当者内では、ひそかにミャンマーの介護人材に注目が集まっています。
正直、ベトナム人材で問題ないと思っていたが、試しにミャンマー人材を受け入れたところ、予想以上に適正が高かった。ミャンマー人、介護にいいよねと言われることが増えてきました。
でも、実際にミャンマー人の介護人材を採用してどうなのか、採用を管理する側としては気になりますよね。まずはミャンマー人の特徴をまとめてみました。
ミャンマー人といえば、
① 仏教徒が約90%
② 日本での賃金は自国の10数倍
③ 親日国 があげられます。
特定技能で来日を希望する年齢層も20歳台が7割以上と比較的若く、目上の人を立てる国民性から、実際にミャンマー介護人材を受け入れている施設の評判も上々。利用者様に喜んでいただけているようです。
ただミャンマーの介護人材も得意なことと、苦手なことがあります。
【 得意なこと 】
◆ 目上の方をたてること
ミャンマーの仏教徒は約90%。特に戒律が厳しい仏教徒です。
仏教といえば、目上の方をたてる特徴があります。
例えばミャンマーでは、家族みんなで食事をするときは、家長が食べ始めてから皆も食べ始める、大皿に盛ったおかずがあれば、家長の皿に随時取り分ける等の特徴があります。
少し古き良き日本と似ている部分もありますね。
目上の方と接するときも、随所に気遣いが見られ、ミャンマーの介護人材が日本と親和性が高いと感じられるでしょう。
◆入浴介助
日中も蒸し暑いミャンマー人にとって、入浴介助は比較的対応しやすい業務と言えるでしょう。歌をうたうことが好きなミャンマー人女性が多いので、日本の昭和歌謡を歌って利用者様を楽しませてくれます。
【 助けが必要なこと 】
◆ 利用者様のお名前を覚えること
ミャンマーの方は英語と比較すると、漢字にあまりなじみがないと言えます。
利用者様の名前リストを見ても、どのように読めば良いのかわからず、困ることも多いようです。受け入れのときには、フリガナをふってあげると良いでしょう。
【 できないこと・難しいこと 】
◆ 車の運転
特定技能外国人に車の運転は難しいと言えます。日本人の運転免許取得率は74.8%(2015年)ですが、ミャンマーにおける「耐久消費財普及率(経済産業省調べ)」を見ると、乗用車の普及率は2017年時点で6.5%でした。
交通手段は車、バスが多いミャンマーですが、ひとりが車を所有する、という状況ではないようです。
◆ 訪問介護(ヘルパー)
現状、特定技能外国人が訪問介護を行うことはできません。日本で「介護福祉士」(合格率約70%)を取得すれば訪問介護を行うことができます。
ただ昨今の介護人材不足をうけ、厚生労働省でも外国人材が訪問介護が出来るように検討会議を重ねているようです。今後の動きに注目したいです。
以上、ミャンマーからの介護人材の特徴をまとめてみました。
近年は、大学にじゅうぶん行ける学力を持ちながらも、国内の大学に行かず海外で働きたい、という優秀な人材が増えています。ぜひお早目にお問合せください。
【 参考資料 】
医療国際展開カントリーレポート 新興国等のヘルスケア市場環境に関する基本情報 ミャンマー編 2021年3月経済産業省
【 この記事を書いた人 】Myanmar Love
2019年から登録支援機関でミャンマーを担当&申請等取次者。
BPO採用コーディネーター、携帯電話販売代理店の人事総務、鍼灸接骨院採用アドバイザーを経て現職。人材採用の経験は12年程。低コスト採用手法や事務効率化が得意。仕事に悩む気持ちが少しでも軽くなって欲しいです。
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